専門家、新型肺炎で試される中国の緊急事態への外交対応

稿源:   编辑:刘洁珊   2020-02-04 12:45

  世界保健機関(WHO)は先日、新型コロナウイルスの感染による肺炎の拡大を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)に該当すると宣言した。これに先立ち、すでに一部の国々は自国民の中国からの退避を発表しており、中国発着便の運航を停止または減らした外国の航空会社もある。この突然の変化を前に、我々は外交面でどのように積極的に対処すべきだろうか。(文:張貴洪・復旦大学国連・国際組織研究センター長。環球時報掲載)

  突如発生した新型コロナウイルスの感染拡大によって、中国は中央から地方まで、政府から社会までガバナンスのシステムと能力が大きく試されているだけでなく、緊急事態時の対応を始めとする外交が試されてもいる。いわゆる緊急事態への外交対応とは、突発的な事態や危機が発生した際に繰り広げる外交だ。

第1に、国際社会の理解と支持をさらに得る。武漢で新型コロナウイルスへの感染が発生した後に、中国政府の外交当局などが速やかに関係国と国際組織に状況を通知し、ウイルスの遺伝子配列などの情報を共有したことが、他国による迅速な診断と保護措置の助けとなり、国際的な感染拡大を抑える結果となった。中国はまた、各国の専門家を率いて感染状況を評価し、専門的な技術支援を行うようWHOを中国に招待もした。中国は国際社会からの様々な支援を歓迎し、これに感謝してもいる。

  我々はまた、今回の感染状況の原因と特徴、現在中国政府の講じている措置と行動、その進展と困難、および次の段階で考えうる事態の推移と見通しなどを、在外機関や国際メディアを通じてより客観的かつ専門的に説明し、紹介することも重視しなければならない。国外の人々に感染状況を速やかに知らせることで、様々な懸念や疑問に積極的に対応し、中国の感染症対策の決意と行動に対する国際社会の理解と支持を得ることもできる。

  第2に、国際調整・協力を積極的に実施する。WHOの決定は客観的に言って、短期的には中国の経済・社会発展にマイナス要因を生じさせ、中国の国際的イメージに一定の影響を与えるかもしれない。だがその一方で、我々が国際的な援助と支持をさらに勝ち取り、国際社会が感染症対策で協調的行動を取るうえでプラスだ。

  例えば、以前武漢市を始め湖北省に滞在し、現在外国で旅行や仕事をしている中国国民の現地での滞在先や安全な帰国を適切に手配するにはどうすればよいか。これには中国の在外公館が観光、通信、運輸、税関など当局と一致協力し、情報を全面的に把握すると同時に、滞在先の各国政府と進んで緊密に調整し、双方ともに満足のいくしかるべき手配をする必要がある。また例えば、感染状況の比較的深刻な地区を始め中国で旅行、仕事、留学、生活する外国人について、速やかにその動きを把握し、感染症対策を支援すると同時に、現地公館または出身国政府と緊密な連絡と調整を続け、その生活について適切に対処し、手配するにはどうすればよいか。すでに中国の外交当局はチャーター機を各国に派遣して現地に滞在する湖北省出身の観光客を武漢市に戻すことに全力を挙げて、国としての責任を示している。

  第3に、国際組織と協力することで危機をチャンスに変える。今回の感染拡大は短期的にはいくつかの国々に困難をもたらすが、長期的に見れば、今回の感染拡大において中国の積み重ねた経験と方法は、国際社会が現在そして将来の公衆衛生上の危機に対処するための貢献となる。今回の感染症は新型コロナウイルスによって引き起こされた。中国がこうしたウイルスの認識と研究において得た知識と技術、新型コロナウイルスの感染による肺炎の治療において積み重ねた経験と方法は、我々が新型コロナウイルス感染対策の評価基準と処置手順の策定においてさらに大きな発言力及び一次資料を得るうえでプラスであり、客観的に言ってこれは、世界の公衆衛生対策に我々が貢献するうえでの助けとなる。このため、今回の感染症対策の過程において、我々はWHOなど国際機関との協力を一層強化する必要がある。一つには、国際組織の技術・業務資源を積極的に勝ち取り、利用して、我々が感染拡大をより良く抑制するための助けとする。また、感染症対策の過程において得た経験を国際組織を通じて、感染の波及した国・地域を始め各国と速やかに共有する。衛生体制に問題のある国々に対しては、我々はさらに多く、さらに直接的な支援をすることもできる。

  すでに中国外交は突発的な事態や危機によって繰り返し試されてきた。SARSなど過去の感染症と比較すると、今回の突発的な公衆衛生上の事態には新たな特徴が多くある。中国の実力と地位、その置かれた国際環境もすでに大きく変化している。これは中国の緊急事態への外交対応の理念、メカニズム、能力にとって新たな試練だ。伝統的外交を繰り広げる以外に、国際組織を積極的に利用し、パブリック・ディプロマシーと衛生外交の役割を発揮する必要がある。今回の感染は国境を越えて拡大する、非伝統的な安全保障上の脅威であり、WHOなど国際機関との協力を緊急事態への外交対応の基本ルートとすべきだ。

  中国の緊急事態への外交対応は必ずや試練に耐え、中国の国際協力能力も一層高まると我々は信じる。今回の突発的な公衆衛生上の事態に積極的かつ効果的に対処し、我々のガバナンスシステムを深く見直し、改善し続けることで、我々のガバナンス能力をさらに高めると同時に、国際衛生協力・ガバナンスに有益な参考と経験をさらに多く提供することもできる。


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